よりもい12話の感想と考察と妄想

 

 

アニメ「宇宙よりも遠い場所」の12話に関するオタクの個人的な妄想、妄言です。

 

 

覚めない夢

 「それはまるで夢のようで。あれ、覚めない、覚めないぞって思っていて。それがいつまでも続いて。まだ、続いている」

 インタビューとか読まれた方はもう分かっていると思うんですが、ここでの「夢が続いている」ことを「ずっと昼が続く南極」のイメージに重ねているわけです。

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 11話の「準備しようか」の部分で話したカメラワークについて。ここでも使われていて、報瀬以外が話しているときに報瀬がゆっくりとしたトラックで映されていて、報瀬に話が振られるとカメラ位置がフィックスされる。このことからも、主体と状況って考え方が分かると思う。

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 このシーンで、キマリたちとしては報瀬の判断に身を委ねる思いでいると考える。それは、報瀬が南極に行くと言い出して、これまで反骨精神で他の3人を引っ張ってきたからで、それを期待している視線がこの5人の視線だと思う。それに対して報瀬は「いいんですか?」って返す。多分、報瀬の気持ち的には「自分が決めていいんですか?」だと思うのよ。いずれにしろ報瀬は迷っていて、この時点ですでに、以前の報瀬の猪突猛進さは失われていている。だから、5人の期待の視線が自分に集まっているっていうカットって、これまで一直線に進んできた報瀬が平然とやってきた「進む」って行為が、周りから期待されることに、気づくカットだと思うのよ。そしてそれに気づいたのは、現在の報瀬が「進む」ことを当然だと思っていないから。

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 内陸へ行くっていう命の危険を伴うような重大な話を、散髪しながらフランクに持ち出しているのって、意味があると思います。髪を切るという行為はベタな表現だから説明不要だと思うけど、13話で全部解決できた報瀬が髪を切っているように、吟はこの時点で気持ちの整理がついているって意味があるんですよ。つまり、12話で報瀬が意図せず伝えた「思いの強さ」によって、内陸に向かうことを決心しているわけです。だからその話を、このタイミングでしているわけですね。

 12話の問題提起のシーンをこれまでの伏線はもちろん、散髪、キャラクターの視線、でスマートに表現していくの、ほんとに美しいわ。

 

悩む報瀬

 放たれた気球がどんどん遠ざかっていき、3人で見上げているシーン。報瀬が遠くに感じられる状況を表していると思います。しかも向かっている場所は「そら」である。気球のイメージと重なって、報瀬の気持ちが「宇宙よりも遠い場所」に向いていて、3人から離れていくように感じているのではという懸念がキマリにはあると感じた。

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 一方、別の場所で気球を見上げていた報瀬はお母さんに宛てたメールを思い浮かべるんですよね。計測器を乗せてそらに向かう気球と「宇宙よりも遠い場所」に向けたメールが等しいと思うわけです。

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 相変わらず、風景による心情描写が冴えに冴えてる。

 

 

 心配に思ったキマリが報瀬に話しかけたいけど、うまく行かない。日向に「キマリがノープラン過ぎるから、ややこしくなるんだろ」って言われてるんですが、4話のテントの中で報瀬に対して伸ばしかけたキマリの手を、日向が引き戻したシーンを思い出しました。あの時も、報瀬の問題に対して過敏に反応するキマリを日向が抑止する関係性が描かれていて、それぞれの対応が一貫しているのが分かりますよね。性格を完全に保っているから不自然さが感じられない。

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 ではキマリが報瀬に対して心配しすぎてしまう理由を考えてみると、1話で報瀬の「あんなにみんなに言われて、馬鹿にされても、行くって本気で頑張れるのってすごいと思う」っていう敬意があると思うんだよ。キマリが報瀬を応援したいって気持ちから物語が始まったとも言えるし。だから、報瀬を応援したい気持ちから、報瀬に過干渉してしまうというか。11話で「ここにも来たって、報瀬ちゃん。良かったね!」って言ってるのも、この後「お母さんが待ってるって報瀬ちゃん言ってたよ」って言ってるのも同様の気持ち。

 

 

 「私ね、南極来たら泣くんじゃないかってずっと思ってた。これがお母さんが見た景色なんだ。この景色にお母さんは感動して、こんな素敵なところだから、お母さん来たいって思ったんだ、そんな風になるって。」「でも、実際はそんなこと全然無くて、何見ても写真と一緒だくらいで。」

 南極まで来たら泣けるんじゃないかっていう気持ちが、玉ねぎを剥いていく行為に表現されている。そして「泣く」という行為が報瀬にとって重要であるのは、報瀬が夢の中にいるようで感情が湧いてこないってことがポイントになっていて、「泣く」という感情表現が出た時点で母の死が現実であることを受け入れられたことになると思う。脚本的には報瀬が泣くことをゴールとします、ってゴールが見せているわけだけど。

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 この場面って、報瀬が南極に行く理由が分からないまま南極に着いてしまって、どうすればいいのか分からなくなっている状況だと思うんです。9話で書いたように、報瀬は「変えるには行くしかない」から南極に来たわけだけど、来ただけじゃ何も変わらなかった。原因はどうしても母親の死を実感できないから。じゃあ現時点でどうやったら原因を解決できるかって言うと、確実な方法は多分ない。9話で書いたけど、これが報瀬の南極に行く理由に相当するはずなんだよ。でも報瀬が南極に行く理由って、1話の「遺品を見つける」も2話の「お母さんが待ってる」も7話の「星を見る」もあったが、9話の「どう思っているかなんて全然分からない」で迷っていることが分かる。また、南極の景色を見ても泣くことができない、つまり目的とは言えない。以前の報瀬は、それをどこかで理解していたから、「無理だって言った全員に、ざまあみろって言ってやる」っていう後付けの目的を心に保っていた。その悔しさをバネにしてここまで来られたわけだから、マイナスな事ではないはずだけど。そして南極に着いた時の第一声が「ざまあみろ」だったように、後付けの目的に頼りきりで南極に到着した。けれど、報瀬が南極に着いた時点でその目的は叶ってしまった。そこから、南極に来た理由に向き合わなければいけなくなった。なので、報瀬の気持ちの変化があって、それをキマリたちは気にかけているんだよ。

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 「分かってる、何のためにここまで来たんだって。でも、そこに着いたらもう先はない。終わりなの。もし行って、何も変わらなかったら、私はきっと、一生今の気持ちのままなんだって」

 報瀬は現状を変えるために南極に来たのは分かっている、けど、お母さんが消息を絶った場所に着いてしまったらそれより先はない。「そこに着いたらもう先はない」って意味でも「宇宙よりも遠い場所」ってタイトルが活きてくる。だから報瀬は不安って気持ちだと思う。消しようがない不安。

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マシュマロの距離

 報瀬に対する距離感を表していますよね。弓子に「近づけすぎ」と言われているキマリに対して、日向は「何かをするのが思いやりではない、何もしないのも思いやりである」というスタンス。結局ちょうどいい位置でマシュマロを焼くことができる。7話も大人がカッコよく描かれてたけど、12話でも弓子の「お互いほっとけるっていうのは、いい友達の証拠だよ」や報瀬に対する吟が道を示す大人として描かれている。

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報瀬と吟の会話

 「私が来たかったから。貴子がそうして欲しいと思っていると、私が勝手に思い込んでいるから。」「結局、人なんて思い込みでしか行動できない」「けど、思い込みだけが現実の理不尽を突破し、不可能を可能にし、自分を前に進める。私はそう思っている」「人に委ねるなってことですか?」「そう。けど、ずっとそうしてきたんじゃないの?あなたは」

 11話ラストでの報瀬の「思い込みの強さ」を見て吟が動かされたと書いた。その思いの強さはこのシーンで吟から報瀬に還元される。そして今度は報瀬の背中を吟が押す。でもここのセリフから感じられるように、吟に「思い込みの強さ」が全くなかったわけではない。そうじゃなきゃ隊長として、南極まで来れてない。だから「けど、思い込みだけが現実の理不尽を突破し、不可能を可能にし、自分を前に進める」っていう部分は、吟が観測隊として再び南極に来るまでを想定して話していると思います。

 このように報瀬と吟は貴子を失ったという点で同じ境遇に立っていて、支え合える関係ですよね。こういう場面で、報瀬が7話で同じ気持ちの仲間ができたっていう話が効いてくると思う。あそこのシーンは重要だったと、物語が進むと分かる。

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 このシーンで酒が入ったグラスがやけに長く映っているし、報瀬の視線もそれに注がれているから、意図がある。ここに相当するセリフは「けど、思い込みだけが現実の理不尽を突破し、不可能を可能にし、自分を前に進める。私はそう思っている」なんだけど、この文では「私はそう思っている」ことから吟個人の経験に基づいたものであると考えられる。経験を積んだ大人だからこその考えであるから、酒のイメージが当てられたと思う。そしてこのシーンでは子供と大人の間にいる報瀬はよく分かっていなくて「人に委ねるなってことですか?」と尋ねる。

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 直前のシーンで吟に言われたことから、自分が南極に行けるって思い込んで、バイトをして自力で100万円を貯めた事を思い出すシーンに繋がるわけですね。

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報瀬の気持ちについて

 12話前半の報瀬の気持ちの変化と会話についてさらに書く。結局12話前半の報瀬の気持ちって内陸へ行くことへの「怖い」や「不安」なんですよ。それは「もし行って、何も変わらなかったら、私はきっと、一生今の気持ちのままなんだって」で表されている。しかも内陸に行くべきだという事は報瀬自身、理解している。「分かってる、何のためにここまで来たんだって」とキマリに返したように。その不安に対して吟は「思い込みの強さ」の話をして、「けど、ずっとそうしてきたんじゃないの?あなたは」という。そこで報瀬にとっての今までの「思いの強さ」は100万円で描かれる。南極に行けると思い込んで、バイトを続けたわけだから。さらにそこで回想される「分かってます!無理を言ってるのは分かってます!」「でも、どうしても行きたい。だってお母さんが待ってる」も同様に無謀だけど、行くって気持ちだけ強い。それを踏まえて、内地に行ったら変われると思い込むことで、最後の旅を始めることができたと思う。

 この不安に対してキマリは「でも報瀬ちゃんはお母さんが待ってるから来たんだよね。お母さんがここに来たから来ようと思ったんだよね」「それで何度もかなえさんたちにお願いして、バイトして、どうしても行きたいって頑張って」っていうように報瀬が吟と話した後の行動と同じ答えを既に出している。100万円を数えるのも、数えてるときの「分かってます!無理を言ってるのは分かってます!」「でも、どうしても行きたい。だってお母さんが待ってる」って回想もキマリの「それで何度もかなえさんたちにお願いして、バイトして、どうしても行きたいって頑張って」「お母さんが待ってるって報瀬ちゃん言ってたよ」っていうセリフに被っている、というかキマリのセリフが2話の報瀬を想定しているからだろうけど。でも、吟と話す前のこの時点では報瀬は決心できない。だから吟による「思い込みの強さ」の再確認が必要だったんだと言えます。でも逆に、キマリと吟のアドバイスの両方があったからこそ、この回想で報瀬が決断できたという解釈もあると思います。

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報瀬の中の、お母さんの大きさ

 もうちょっと同じ話を続けると。この12話前半って何となく報瀬の気持ちが分かりそうな話なんですが、よく考えるとちょっと分かりにくいという違和感が個人的にあって、それは報瀬の「一生今の気持ちのままかもしれない不安」と同時に「報瀬の中でのお母さんの大きさ」がテーマとして描かれているからだと考えました。「変われない不安」というのは今書いた通りなんですが、

 「報瀬の中でのお母さんの大きさ」について書いていくと、「私ね、南極来たら泣くんじゃないかってずっと思ってた。これがお母さんが見た景色なんだ。この景色にお母さんは感動して、こんな素敵なところだから、お母さん来たいって思ったんだ、そんな風になるって。」「でも、実際はそんなこと全然無くて、何見ても写真と一緒だくらいで」ってセリフに「お母さん」が多用されている事が分かる。お母さんが主体であって、それを報瀬が追って体験することで泣ける、と報瀬は考えていたわけですよ。恐らく、お母さんが南極で亡くなった理由をなんとか理解したい気持ちだと思います。

 でも、それでは泣けなかった。中学生のころから背表紙を眺めていて、その景観に期待していたから、過去と現在での落差があって、画面の色づかいの対比にも表れていますよね。ここで報瀬はお母さん主体で考えすぎて、その結果何も変わらない不安から、内地遠征を迷っていると捉えることができると思います。それに対してキマリは「でも報瀬ちゃんはお母さんが待ってるから来たんだよね。お母さんがここに来たから来ようと思ったんだよね」「それで何度もかなえさんたちにお願いして、バイトして、どうしても行きたいって頑張って」「お母さんが待ってるって報瀬ちゃん言ってたよ」っていう風にお母さん主体であることは変らないと思うんだよ。そしてそれは報瀬の不安の解決には至らない。貴子を追いかける旅であれば、最後の旅が終われば本当に終わってしまうから。そして吟に「どう思いますか?お母さん」って訊いている部分も、お母さん中心で考えているからだと思います。一方で吟のアドバイスは、貴子じゃなくて自分がどう考えて行動するか、であって、報瀬の主体性を促すものであると考えられる。そこがキマリに無くて吟が報瀬に伝えられたもの、であると考えています。

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 さらに言えば、10話で書いた沈まない太陽が貴子を示しているという部分を考えると、白夜になって貴子が常に報瀬の考えの中にいると考えられるので、「報瀬の中でのお母さんの大きさ」は大きい状態であると考えられるかもしれませんし。そう考えると、南極に来ても変われない報瀬が、暗い自室から窓の外の太陽を眺める画に関しては、一歩踏みだす前の象徴としての自室(1話でのキマリの部屋や3話での結月の部屋のように)にいる報瀬が、外にある太陽(貴子)を眺める。という心理描写に加えて、太陽の存在が自室に影を作るという点も、「報瀬の中でのお母さんの大きさ」が大きくなることで報瀬が悩んでしまっているという暗喩に受け取れなくもないかなぁ、と思いました。

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 ここからは妄言に近い話ではあるが、報瀬にまつわるキーアイテムとして、100万円と貴子の本について書いていく。日本編で、この2つは南極へ向かう力として描かれていたと思います。100万円は(2話でかなえに突き付けた結果、旅費としての役割はなくなるんですが)、報瀬が本気で行くという気持ちの表れであり、貴子の本は南極に行く目標であったと考えます(報瀬が景色に期待していたことから)。本にはそれに加えて、自分は小淵沢貴子の娘だから観測隊に参加できるという希望的観測もあったりすると思います。この2つは報瀬にとっての推進力であるんですが、100万円は報瀬が自分で得た推進力、貴子の本はお母さんが与えた推進力なんですよ。で、ここまでは貴子の本の方が活躍する場面が多かったと思います。キマリが南極に興味を持てたのも貴子の本のおかげであるし、報瀬が恐らく、常に持ち歩いていたであろう(1話でキマリに自分の本を見せている)この本は、7話でも読み直しているように、報瀬にとって重要なものであった。けれど、その推進力は12話冒頭で失われてしまっている。そして12話では、推進力であったはずの本と現実の違いの無さが、報瀬の不安の種になる。つまり、お母さんに与えられた本に報瀬が振り回されていると考えられる。そこから吟の話を聞くことで、自分が主体である100万円を数えるという行為をとる。南極では一切利用価値がないと思われていた100万円が役に立つ。このように、主体がお母さんから報瀬自身へと移る12話前半において、100万円と本がこの場面では重要なモチーフであると考えられるかもしれません。

 ただし、この考えだと、100万円数える場面で10秒以上かけて本を映している説明ができない。さらにこの後も報瀬は貴子の様子を空想したり、「お母さんも見てましたか?」「お母さんがいなくなったときも、こんな感じだったんですか?」と訊いたりしているから、報瀬が自己性を取り戻したくらいの意味なのかもしれない。

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最後の旅

 「ねぇ報瀬ちゃん。連れてきてくれてありがと。報瀬ちゃんのおかげで私、青春できた!」

 「連れてきてくれてありがと」は日向にも言われたが、キマリの最初の「青春する!」が達成された。

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 「Dear お母さん。友達ができました。ずっと一人でいいって思ってきた私に、友達ができました。ちょっぴり変で、ちょっぴり面倒で、ちょっぴりダメな人たちだけど、一緒に南極まで旅してくれる友達が。喧嘩したり、泣いたり、困ったりして、それでもお母さんがいたこの場所に、こんな遠くまで、一緒に旅してくれました。私はみんなと一緒だったから、ここまで来れました。」

 ここは感動した。泣いちゃう。これメールの文章なんですよね。こういう報瀬の気持ちを3年間メールで送り続けたわけで、それを自分で受け止めるという。

 

 

 ここのキマリの顔にズームするの必要か?って思ってしまう。

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 お母さんがノートpc忘れていて、それを見つけ出して、電源が入って、って部分は奇跡だから、特に何も思わないが、報瀬がこれまで送り続けたメールを自分で受け取る、っていう出来事はリアルさを損なわないように作られた「よりもい」に、奇跡を持ち込んででも、やるべき内容だったと思う。めちゃくちゃ良さ。

 自分が宇宙よりも遠い場所に送り続けていたメールを、自分で受け取ることで、お母さんがいない事を実感したわけですよね。これまで夜にならなかった南極に夜が訪れて、終わらない夢から覚める。

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13話に続く taji488.hatenablog.com